俺様天然男子
目を開けない理音くんは、眠くて目が開かないみたい。



「モコモコ…由乃…」

「初詣は…?」

「後で…ふたりで行こ…。眠い…」

「行きたかった…」

「由乃、あんまりうるさいとその口…黙らせるよ…?」

「ごめんなさいっ‼︎」



眠い理音くんは危険っ‼︎



静かに抱きしめられてたら、また眠くなって来て。



そのまま睡魔に従った。



「いつまで寝てんだーい‼︎」



帰って来たスバルくんに、ガバッと布団を剥がれる。



ムクっと起き上がった理音くん。



「由乃が裸だったらどーすんの…」

「いつ俺らが帰って来るかわかんねぇ状況で、雛森にそんなことする勇気、お前にはない」

「あははっ、よく寝たぁ〜‼︎歌おうか‼︎」

「おっ、いいね‼︎」



ご飯を食べてから、音楽部屋。



紗雪はここに入るのも初めてで、ワクワクしてる様子。



「寝てないのにテンション上がって来た…」

「楽しみだね」



新年一発目、お客さんはあたしと紗雪だけ。



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