俺様天然男子
立て続けに3曲聴いた。



「ねぇ、誰のコピー?」

「俺らのオリジナル」

「「えぇぇぇっ⁉︎」」



完成度高すぎないっ⁉︎



何も言えない。



同じ歳の高校生が作ったとは思えない。



これって、すごいことなんじゃ…。



「売れなかったら養えよ、紗雪」

「嫌だってば」

「よし、次行ってみよー」



その後に2曲聴いたけど、そっちもオリジナルなんだとか。



すごく、ドキドキした…。



本当にうまいんだね、みんな。



「俺、眠くなって来た…」

「帰る?」

「紗雪は?どうすんの?」

「嵐生が帰るなら一緒に嵐生んち行く」

「それ、寝れなくなんね?」

「ほら、どうすんの?」

「帰るっ‼︎理音、俺ら帰る」



寝ずに初詣にまで行ったみんなは、それぞれ自分の家に帰って行きました。



あたしもお家に帰ろうかな。



「理音、お母さんとお父さん、今から事務所の新年会だから帰り夜中になっちゃうけどどうする?」

「ん、いいよ。自分でご飯食べる」

「なら、行ってきまーす」



どうやら、理音くんのお母さんとお父さんは、理音くんのおじいちゃんが社長の事務所の新年会だそうだ。



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