俺様天然男子
ウソつき…。



これが『気持ちいい』とか思う人、絶対あたしと体の構造が違うんだ…。



「痛かった…」

「ごめんね?」



チュッと腕にキス。



そのままいろんなとこに、優しいキス…。



あぁ、好きだな…。



理音くんの、こういう優しさが好き。



痛みなんか、チャラになる。



「起きたくない…」

「何時に送ればいい?」

「別に門限とかないけど…」

「なら、終電までには送るから。もう少しこのままで、その後、初詣に行こう」

「ん…。大好き…」

「俺も大好き」



理音くんに頭を撫で続けられて、少し寝た。

目を覚ましても、理音くんは頭を撫でてる。



「お、起きて…たの…?」

「可愛くてずっと見てた」

「なっ…」

「服、着れる?着せてあげる?」

「だ、大丈夫‼︎自分で…」

「いつか着替えさせてね?」

「なんで…?」

「可愛いから?」



理音くんの『可愛い』の定義がわからない…。



モゾモゾと布団の中で着替えて、髪を整えたら寒い外へ出た。


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