俺様天然男子
夜はホテルで、男と女、別の階。



しかも、行き来できないように見張り付き。



俺は嵐生と小沢くんと同じ部屋。



「ねぇ、嵐生」

「なんですか、理音くん」

「由乃のこと、ドロッドロにしようと思うんだけど、どうしたらいい?」

「えっ、それは…エロい意味で?」

「うん」

「真面目な顔して何言ってんだ、バカか」

「俺もたまには拗ねるし怒るんだってこと、わからせてやる」

「へぇ、珍しい。じゃあ、俺の話をよく聞けよ?」



嵐生先輩から、エロテクニックを伝授してもらいました。



明日スバルにもっと聞いておこう。



「お前らアホなの?」



小沢くんに哀れまれた。



だってさぁ、俺ばっかりが由乃のこと好きみたいじゃん…。



なんか、悲しくなるじゃん…。



体も心も、俺から離れられなくなればいいんだよ。



って、俺には由乃をメロメロにするテクニックなんて持ってないです、ごめんなさい…。




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