俺様天然男子
しばらくすると、楽器を背負ったみんなが出てきた。



「お待たせー」

「すっごいよかった‼︎めっちゃテンション上がったよぉ‼︎」

「マジ?いずみんに言われると照れるなぁ。で、この後の予定は?」

「お家に帰るよ」

「俺とどっか消えねぇ?」

「んー…。スバルくんの下心がいやらしいからやめるね?」

「いずみーん…」



スバルくん、泉ちゃんのこと諦めてなかったのね…。



紗雪が山口くんに駆け寄っていて、あたしの頭の上にはぽんっと大きな手。



「お疲れ様、理音くん」

「最高に楽しかった…」

「うん、すごくよかった」

「早く帰ろ?」

「泉ちゃんも一緒に帰んなきゃ」

「うん」



泉ちゃんもいる手前、夜遅くなるのはまずいと言うことになり今日はここで現地解散。



打ち上げは後日と言うことになって、あたしと理音くんと泉ちゃんは理音くんのお家に帰った。



なんか、お腹の中が熱いっていうか…興奮が冷めないというか。



今日は眠くなる気がしない。



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