俺様天然男子
確かに『奔放』って感じの子ではあったけど…。



そっか。



あの子より、あたしを可愛いって言ってくれるのか。



「理音くん、大好き」

「俺も好きー」



話しながら家に寄ってから天道家に帰ると、蕾さんが笑顔で出迎えてくれた。



安定の癒しをくれる蕾さんの雰囲気は、親子なだけあって理音くんに似てる。



「今日ね、詩くんのバンドメンバーが来るって言ってたよ」

「そう。静かにしとこう、あの人たち構って欲しくてうるさいから」

「あははっ‼︎」



えっ、じゃあ今日は…バースト大集合なの⁉︎



な、なんかドキドキして来た…。



それからすぐだった。



我が家かのように入ってくる、有名な人たち。



「うっわー‼︎理音が女連れ込んでるっ‼︎」

「うるさいよ…」

「なになに?頭どうした?白もよかったけど赤もいいな。ピンクにすりゃあよかったんじゃね?」

「なんでピンク…?」

「頭ん中と同じ」

「ムカつく…」

「怒んなよ。ほら、事務所の後輩に就職祝い持って来たんだから」



なんか…運び込まれて来たけど…。



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