俺様天然男子
その後、お風呂を借りた。



『覗き、ダメ、絶対‼︎』と言って、理音くんはみんなを見張っていて。



山口くんたちは、バーストメンバーのお酌をしてます。



「理音くん、お風呂ありがとう」

「モコ…いやいや、俺も入るから、由乃は先に部屋に行ってて」

「わかった」



リビングでの喧騒がウソのように静かな理音くんの部屋。



賑やかなお家。



ゴロゴロしてたら、いつもより早く理音くんがお風呂から出て来た。



「最悪、アイツら…」

「何かされたの?」

「風呂覗かれた…」

「あははっ、楽しい人たちだね」



理音くんの育って来た環境が、少しわかった。



真っ赤な髪の理音くんが、珍しくあたしの前に正座をしてる。



「どうしたの?」

「この前はごめんなさい」

「えっ⁉︎いいよ、怒ってないもん」

「あんな風にするつもりじゃなかった…。俺が由乃とエッチしたいのは、ひとつになりたいとか…ずっと俺の腕の中に閉じ込めておきたいっていう感情の延長で…ね?」



ひとりで反省会始めちゃったけど…。



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