俺様天然男子
そして、由乃の部屋。



「感動…」

「なんで⁉︎」

「だってさぁ、前に由乃の部屋行った時、嵐生と紗雪もいたし、ちょっとしか堪能できなかった」

「そんなに嬉しいの?」

「うん」



彼女の部屋。



あぁ、ベッド〜…。



「ね、寝ていい…?」

「理音くんって…変態だよね。飲み物持ってくるから好きなとこに座っててね」



大好きな彼女に『変態』とサラッと言われてしまったことより、その彼女が『好きなとこに』と言ったことが嬉しいわけで。



ベッドにダイブ‼︎



あ、由乃の匂いがする…。



「…………人の布団でハァハァ言わないで」

「引かれてる?」

「うん、かなり」

「だって由乃の匂いがっ‼︎」

「はいはい、こっちにお座り‼︎」



由乃になら飼われてもいい…。



指差されたテーブルの前に仕方なく座り、近くにあったクッションを抱きしめる。



全部由乃…。



「理音くん、いい加減にしてもらえる?」

「由乃が冷たい…」

「当たり前でしょ‼︎自分の匂いがするとか言って嗅がれる身にもなってよ‼︎」



わぁ、顔真っ赤。



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