俺様天然男子
俺、変態でもいいよ。



由乃が俺をこうしたわけだし?



「少なからず、由乃も悪いわけじゃん?」

「なぜ…?」

「俺が由乃にしか欲情しない体に調教したから?」

「し、してないっ‼︎そんなのした覚えないっ‼︎」

「無意識でしてたの…?怖いなぁ…実はSだったなんて…。あっ、小悪魔ってヤツかな?」

「ねぇ、本当に…頭大丈夫?」

「俺は正常だよ。由乃が悪いよね」

「うん、それでいいよ。じゃあ、クッション返して?」



どうやら、このやりとりがめんどくさくなったらしい。



素直にクッションを渡して、由乃が持ってきてくれたお茶を飲む。



すると、ドアの向こうから物音が聞こえた。



「お母さんかな?忘れ物?」



ドアを開けると、バタバタしてるのは久しぶりに見る工藤さんだった。



どうやら書類を忘れたらしく、取りに来たんだって。



「おっ、久しぶりだね、理音くん」

「お邪魔してます。結婚、おめでとうございます」

「ありがとう。で、由乃ちゃんは俺の娘になったわけだから‼︎」

「はぁ…?」

「俺、お父さんだから‼︎」



なにが言いたいんだ、この人は。



なんか、すごくドヤ顔決めてるけど。



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