俺様天然男子
だって、めっちゃウザかったんだもん…。



「愛花の胸ぐら掴んで死ねとか言ったことあって、理音って実は元ヤン?とか思った」

「俺が元ヤン…」

「そんなわけねぇのは、付き合ってくとよーくわかるわけさ」

「うん、俺、優等生だもん」

「実は腹黒いけどな」

「そんなことない」

「ある。校長を誑かしたのもお前」



いいアイディアだったでしょ?



おかげで俺たち、学校公認なんだから。



だってさぁ、運動部の子がプロになるって言ったとして、それは認められるのに、音楽はダメとか、意味わかんなくない?



どっちも同じじゃんか。



「生配信、難しい…」

「しばらくいいな、やんなくて」



なんか疲れたよ…。



そう思っていたら、数日後にじいちゃんに呼び出されて事務所へ。



「「フェス〜⁉︎」」

「地方の小さいフェスだ。5曲あんなら、ギリギリ出れるしな」

「売り込んだの⁉︎」

「そんなわけねぇだろ。あっちから声かけてもらったんだよ」



生配信を見て、気に入ってくれたらしい。



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