俺様天然男子
とりあえず、あと残り1年もない。



バイトと仕事で、できるだけ貯金しておかなきゃ。



「就活もしなきゃダメだしさ」

「そうだねー。なんの仕事するの?」

「何でもいいかな。やりたいことないし」

「俺が養えればいいのになぁ…」



そしたら、いつも家にいて、毎日『おかえり』って出迎えてもらえる。



今の俺じゃ無理だ。



やっぱり、大きくならなきゃね。



作詞にもチャレンジしているけど、いいのができない。



俺が作ったのは、唯一のバラード曲だけで。



やっぱり俺は嵐生の書くものが好き。



何個もボツにしてる。



頑張っても、なかなか思うようにうまくいかないものだ。



「由乃がバイトやめたら、俺が休みの日にデートできるね」

「そうだね。紗雪も受験だから辞めるって言ってるしね。でも、楽しかったなぁ…」



こうして大人になって行くんだろうね、俺たちって。



将来なんてどうなるかわからないけど、何があっても、俺は由乃といたい。



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