俺様天然男子
まぁね、理音くんだからね。
あたしたちにすれば、これが正しいあり方なんだよね、きっと。
「すごいね、由乃‼︎由乃じゃないみたいだった‼︎」
「もしかして、あたしが動けない子だと思ってたの?」
「だって、こんなに細いのにスポーツやってたとは思えないじゃん」
「筋肉ないだけだよ…。何年もやってなかったから」
理音くん、嬉しそう…。
愛されてるなぁ、あたし。
体育の度にキャーキャー言われ続けて、迎えた体育祭。
見事に1回戦負けで、あたしは理音くんの応援に回る。
「リトルせんぱーい‼︎」
「足長ーい‼︎」
滅多にお目にかかれない理音くんのハーフパンツにTシャツ姿が、ギャラリーに受けている。
本人は至極めんどくさそうにしているけれど。
「理音ー、3位以内に入ったら由乃がいいことしてくれるってよー‼︎」
なんて、紗雪が勝手に言ったら、理音くんの口が『マジで…?』と嬉しそうに呟いたように見えた。
あたしたちにすれば、これが正しいあり方なんだよね、きっと。
「すごいね、由乃‼︎由乃じゃないみたいだった‼︎」
「もしかして、あたしが動けない子だと思ってたの?」
「だって、こんなに細いのにスポーツやってたとは思えないじゃん」
「筋肉ないだけだよ…。何年もやってなかったから」
理音くん、嬉しそう…。
愛されてるなぁ、あたし。
体育の度にキャーキャー言われ続けて、迎えた体育祭。
見事に1回戦負けで、あたしは理音くんの応援に回る。
「リトルせんぱーい‼︎」
「足長ーい‼︎」
滅多にお目にかかれない理音くんのハーフパンツにTシャツ姿が、ギャラリーに受けている。
本人は至極めんどくさそうにしているけれど。
「理音ー、3位以内に入ったら由乃がいいことしてくれるってよー‼︎」
なんて、紗雪が勝手に言ったら、理音くんの口が『マジで…?』と嬉しそうに呟いたように見えた。