俺様天然男子
そして、俺が憧れてる人もいた。



タトゥーいっぱいの腕と、超イカしたサングラス。



「野芝さんっ‼︎」

「んぁ?」

「超ーかっけーっ‼︎あっ、はじめまして、hackのリトですっ‼︎」

「あぁ、ウタさんの」

「やばい‼︎ソンケーですっ‼︎好き‼︎」

「ん?あぁ…」

「ああああ、握手…してください…」

「はいよ」



もう、手を洗いたくないかもしれない…。



この人は20代で、俺が好きなバンドのボーカル。



とにかく激しいライブと、盛り上がる音。



何度も見返したライブ映像に、何回心奪われたことか。



生でもカッコいい…。



「お前、俺らの曲…動画で歌ったよな?」

「あっ、はい…」

「お前が歌ってからCD売り上げ伸びたんだけど」

「ごめんっ、なさい…?す、好きで…」

「はははっ、怒ってねぇよ。ありがとな。すげーよかったよ」



もう、きゅん…。



由乃、俺…浮気しちゃうかも…。



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