俺様天然男子
とにかくカッコいい野芝さんたちは、さすがのトリを務める。



見ててくれるって‼︎



もう、テンションヤバいよね。



やるしかないよね。



次々と他のバンドやアイドルが出て行き、俺たちの番が近づくと、本当に殴ってやろうかと思うくらいガッチガチのみんな。



「バカなの、お前ら」

「「はぁ⁉︎」」

「プロなんでしょ、一応。間違ったら間違ったで、次に間違えなきゃいいじゃん。ライブだよ?やりたかったんじゃないの?」

「だって見てみろよ…あの人数…」

「気持ちいいだろうね。イっちゃうかも」

「理音って本当にバカ…。この間まで童貞だったくせに」

「ほら、やるよ」

「やり、ますか‼︎」



ここまできたら、もうやるしかないんだよ。



初めて上がった大きなステージ。



動画を見て、俺たちの歌を聴くために残ってくれている人たち。



「hackー‼︎」



歓声、凄いね。



文化祭?



ライブハウス?



ううん、規模が違う。



ノリも、熱さも。



今までになく、熱い。



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