俺様天然男子
運ばれて来たラーメンは、本当にジャンボ。



勢いよく食べ出したジャンボ組に唖然としたけど、俺も食べなきゃ。



借りたシュシュで、前髪を集めて結んでみた。



カシャッと、箸の落ちる音。



「えっ、どうしたの…?」

「お前…そんな隠し球…卑怯すぎんだろ…」

「あっ、ごめん…?」

「ほらっ‼︎紗雪の手が止まっちゃったじゃん‼︎」

「ごめん…」

「そうじゃねぇよ‼︎なんで顔隠してんだよ‼︎マジでもったいねぇ‼︎」

「幼稚園の頃…俺の取り合いになって怪我する子が続出したから…。うるさいし…」

「イケメンってーの?違うな…美人?いや、妖怪?」

「よ、妖怪って‼︎」

「綺麗すぎっから‼︎」



うぅぅぅっ、恥ずかしい…。



変じゃないかな…。



「由乃、あんたの言ったこと、よーくわかった…」

「だから言ったでしょ‼︎」

「女、やめたい…」

「うん、同感」



えっ、なんで⁉︎



どうしたらいいの⁉︎



「た、食べよ?」

「そうだねっ‼︎」



ラーメンはものすごく美味しかった。


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