俺様天然男子
歳的に早く欲しかったようで、すぐにできてくれてよかったと思う。



しかも、どうやら男の子らしい。



ここ数ヶ月、具合が悪そうだとは思ってたけど、安定期まで内緒にされてたことに怒った。



もっとお母さんのこと手伝えたのにって。



頼りないなぁ、あたし…。



「由乃に似てるかな?」

「どうかな?工藤さんに似たらイケメンだよね」

「由布子さんに似てもイケメンだよ、絶対」

「楽しみー」



その前に、まずは就職。



本当にそろそろ決めなきゃ…。



「理音くん、次、お休み…」

「ごめん。しばらくないかな…」

「そっか‼︎忙しいことはいいことだねー」

「由乃…寂しくない…?」

「大丈夫だよ?学校で会えるし」

「そっか…」



夜の電話も、最近全くない。



忙しそうな理音くんの迷惑になりたくなくて、自分から連絡することがなくなった。



寂しいけど、大丈夫。



理音くんを困らせたくない。




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