俺様天然男子
はじめての友達と食べたからか、本当に名店なのかは謎だけど。



とにかく、忘れられないほど美味しいラーメンだった。



「はい、ありがとう」

「あっ、いつもの天道に戻っちゃった…」

「それ、ヤダよ…。俺も…その…理音でいい。です…」

「か、可愛い…クソ。オタ部のくせに…。わかったよ、理音」

「へへっ…」

「「…………」」

「な、なに…?」

「可愛すぎる…。ムカつく‼︎由乃、理音がムカつく‼︎」



なんか怒られたけど。



なんでかわかんないけど、笑っていたから本気じゃなさそうだ。



友達って、嬉しいな…。



「じゃ、俺こっちだから」

「待って‼︎あたしもこっちに用事あるから‼︎由乃、ちゃんと送ってもらってね?」



えっ、ここで解散…?



雛森を俺が送るのか…?



「大丈夫だよ、ひとりで帰れるから‼︎」

「でも、紗雪が…」

「いいよいいよ、天道くんはお家に帰りなよ」

「…………なんか、ダメなんじゃない?女の子、送った方がいいんでしょ?」

「そう、かもしれないけど…」

「じゃ、送るよ。紗雪に怒られたら、怖そうだし」

「あうっ、はい…」



よし、送ろう。



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