俺様天然男子
それからまた歌い、水分だけは摂取して。



疲れたと感じた時、少し落ち着いている自分に気がついた。



「お腹…空いた…」



音楽部屋から出ると、お昼をちょっと過ぎたところ。



母さんが作ってくれた昼ごはんを、ひとりで食べる。



その時、ポケットでまた震える感覚。



『由乃』からの着信で。



出ようか迷って…だけど、ちゃんと話さなきゃと、冷静になる俺がいた。



「もしもし⁉︎」

「あー、ごめんね?」

「どう、したの…?大丈夫…?」

「ううん、ダメ」

「具合悪いの?」

「悪くないよ。由乃に話があるんだけど」

「話って?」

「会って話したい。午後、サボれる?」

「別に大丈夫だけど…理音くんちでいいの?」

「うん。待ってる」



食べ終えたお昼ご飯の片付けをして、音楽部屋から学校のカバンとブレザーを取り、部屋に持ってった。



着替えてからすぐ、由乃がやって来て、部屋で気まずい雰囲気。



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