俺様天然男子
ベッドに座る俺と、その下にいる由乃。



お互い、何も話せなくて…。



冷蔵庫から飲み物を出して由乃に渡した。



「ありがと…」

「なんで泣きそうなの?」

「話って…わ、別れ話っ、なの…?」

「えっ?違うよ。違う、そういうのじゃなくて…」

「じゃあなにっ⁉︎なんで無視したの⁉︎すごく…心配したのにっ…」

「…………何言ってんの?何も言わないのは、由乃でしょ?」

「えっ…?」



ポロポロ涙が溢れている。



何もわかってないって、そんな顔だね。



「最近、ずっと感じてたよ。由乃、なにかに悩んでるんだろうなって。どうしたのって、俺、言ったよね?何回も、何回も」

「大丈夫って…」

「俺がどれくらい由乃のこと見てるか、わかってないの?由乃の変化に気づかないと思ってんの?俺は由乃に相談すらしてもらえないの?」

「だってっ、理音くん忙しそうだしっ…」

「それが理由?じゃあ、俺が悪いんだ」

「違っ、悪いとか言ってないっ‼︎」



やめなきゃ。



もう、言っちゃダメだって、思ってるのに。



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