俺様天然男子
そんなふたりを見ていたら、ドアが開いて理音くんが帰って来た。



「あっ、起きてる」

「おかえり」

「目…腫れちゃったね」

「すごく、不細工‼︎」

「いいよ、可愛い」

「あっ、ごちそうさまでした‼︎」

「待って、俺も腹減った。母さん、俺のある?」



理音くんは食べて来ると思っていたようで、残念ながらご飯がない。



あたしが食べちゃったから…?



「これでいいや」

「カロリー…」

「この時間に春巻き食べた由乃のカロリーもヤバいと思う」



カップラーメンを食べる理音くんは、やっぱり少し、疲れてるように見える。



打ち合わせって言ってたっけ…。



「あっ、父さん、明日事務所来いって、じいちゃんが言ってた」

「ヤダ…」

「俺に言わないでよ…」

「聞かなかったことにする」

「俺がじいちゃんにシバかれてもいいの?」

「あれ?この前シバかれたんだっけー?」

「それはいいから…。反省して、次に生かすもん…」

「わかったよぉ…。休みだったのにー…」




あっと言う間に食べ終わった理音くんと、運動部屋に入った。



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