俺様天然男子
スッキリした…。



あたしも、言いたかったんだよね、きっと。



理音くんに話を聞いてもらいたかったんだ。



「じゃあ、寝ようか」

「うん」

「仲直りえっち、する?」

「えっ、しないよ…?明日学校だし…」

「しようよー。したいよぉー。明日もサボってふたりでいたいー」

「はい、おやすみ」

「マジで…?久しぶりの由乃なのにぃ…」



抱きしめられて眠って。



お母さんに連絡してなかったことに気がついて、朝に慌てて電話をした。



「連絡よこせー。ご立腹だよ、パパが」

「えっ?工藤さんが?」

「俺の娘が不良になったーって騒いで、うるさいから酒飲ませて寝せた。まだ寝てる」

「ご、ごめん…。今日はちゃんと帰るからね?工藤さん、早い?」

「どうかな?」

「あたしがご飯作るからって、工藤さんに言っといて?」

「わかった。由乃も大変だねー。新しいお父さん、バカで」



でも、嬉しい。



あたしはいろいろな人に大事にされてる。



それを忘れちゃいけないよね?



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