俺様天然男子
その日、学校が終われば、すぐに買い物して、家に帰って。



工藤さんの好きなものを作る。



「ただいまぁ…」



いつもより早い帰宅の工藤さんに、ひとまず謝った。



連絡しなかったこと、怒ってる…。



「由乃ちゃんの行動、制限したいわけじゃないけどさ…。さすがに、彼氏の家にお泊まりするとかさぁ…高校生なのにさぁ…」

「ご、ごめん…」

「理音くん、忙しいんでしょ?それはわかってるんだけどね?お父さん的に微妙ですー」

「う、うん…」

「由布子さんが甘いんだ…」

「違うよ。あたしの責任でやったことだから。あたしが怒られるよ。お母さんは悪くないもん」

「大人だねぇ…。じゃあ、外出禁止だ‼︎って言ったらどうする?」

「えっ、が、我慢する…よ?」

「そんなこと言わないけど…。まぁ、俺もね、由乃ちゃんのこと、大事にしてるんですよ。だから心配するの。連絡は、ちゃんとしてね?」

「ごめんなさい…」



工藤さんは、やっぱりあのお父さんとは違うね。



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