俺様天然男子
さすがスクープ記事だらけの週刊誌。



こんなインタビュー、他のおしゃれ雑誌では絶対しない質問だよね。



でも、まぁ…理音くんの純潔が守られてよかったです。



パタンと雑誌を閉じて、しばらくしたら降りる駅。



ドキドキしてきて、スマホのマップを頼りに着いた寮。



今日から来る人が多いようで、社員と思われる人がエントランスにいた。



「はじめまして、工藤 由乃です。お世話になります」

「工藤さんね。305号室だから、今日は荷物の整理でもして、明日、集会室に8時半集合です。コンビニがそこにあって、スーパーがあっちの少し先にあるから。自分で食事はしてください」

「ありがとうございます」



カギを受け取り、自分の部屋。



家具や家電は備え付けで、服や筆記用具だけでいいと言われていたので、そのままやって来た。



中は狭いワンルーム。



玄関を入ればすぐに小さなキッチンと冷蔵庫。



その向かいにバスルーム。



洗濯機は、洗濯室にあるらしい。



奥に進めば、4畳くらいのスペースにテレビがあって、ロフトには布団が畳まれていた。



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