俺様天然男子
なかなか狭い…。



まぁ、半月しか住まないんだし、十分なのかもしれないけど…。



折りたたみ式の小さなテーブル。



キッチンの棚には最低限の鍋やフライパン、食器があった。



クローゼットもないので、持ってきた荷物は部屋の隅に置いて。



お腹が空いた…。



とりあえず、冷蔵庫になにか入れなきゃ。



そう思い、カギと財布、スマホを持って部屋を出た。



ちゃんと施錠しなきゃね。



カギをかけていたら、隣の部屋のドアが開いて、顔を出したのは清楚系の美人。



「あっ、こんにちは…」

「こ、こんにちは…」

「あの、お隣、よろしくお願いします」

「よ、よろしくお願いします…」

「今日から…だよね?」

「そうです。あっ、工藤と言います」

「田丸です、よろしくね。もしかして…買い出し?」

「そうなんです‼︎田丸さんもですか…?」

「一緒に行かない?あたし、方向音痴で…」



こうして、隣人の田丸さんと一緒にスーパーへ出かけることになった。



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