俺様天然男子
歩きながら話すと、田丸さんとあたしは同い年。



大卒もいるこの会社で、高卒組の仲間だった。



「じゃあ、ユズキちゃんだね」

「よろしくね、由乃ちゃん」



ふたりで飲み物や簡単に食べられる冷凍食品やカップラーメンを買って。



お友達ができたことに一安心しながら自分の部屋に帰った。



『これがお部屋だよ』



写真も一緒に、理音くんに送った。



理音くんも仕事中で、きっと今日は忙しいに違いない。



新曲をガンガン出してるから、頻繁にレコーディングが入ってるらしいのです。



テレビを着けて、電子レンジで温めたパスタを食べる。



さっきエントランスで渡された、これからのスケジュールを見たり、このマンションの説明を読んで過ごした。



お母さんにもちゃんと『着きました』の報告はしたし、少しゆっくりしよう…。



テレビや上や隣から聞こえる物音を聞きながら、緊張を解いて目を閉じた。



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