俺様天然男子
でも、話してない…。



ソファーに座る理音くんの隣に座った。



「どうだった?初日」

「楽しかったけど…疲れた…」

「眠そうだもん。おいで?」



いつものポジション、膝の上に座って抱きしめられると、このまま動きたくない。



安心する…。



「理音くんの…バカ…」

「由乃より頭いいよ?」

「そうじゃないでしょ…。わかってるくせに」

「なんのことかな?」

「卑怯者。無断で写真載せるとか、あたしの肖像権は?」

「訴えたらいいね」



そんなことしないもん…。



理音くんはとても満足げ。



天然のくせに。



そんなとこばっかり頭が働くんだから。



「あたし、理音くんの隣にいてもいいの…?」

「由乃じゃなきゃ嫌だけど?」

「わかった…。今度…ワッフルのお店連れてって…」

「いいよ」

「激混みだからね。女子高生とか大学生とか、超いっぱいいるんだからね」

「手、繋ごうね」

「うん…」



理音くんはやっぱり優しい。



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