俺様天然男子
それから気分良く働き、理音くんはたまにフェスなんかで帰ってこない日もあって。



hackの活動はどんどん忙しさを増している。



休みなんか合わなくて、あたしも仕事を覚えるのに一苦労。



社員の勤務時間は決まっているので、定休日と平日の1日以外は、10時から20時まで、頑張って働きます。



バイトの大学生、同い年の男の子が、音楽好きらしくて、よくいろんなフェスに行ってるらしい。



あたしも行ってみたいなぁ。



「フェスって、どんな感じなの?」

「俺的に祭りかな?いろんな店出てるし、自分の好きなバンドの歌も聞けるし、このバイトだってフェス行きたいからやってんの」

「そうなんだ。誰が好きなの?」

「知ってっかなー…。ゼットマックスっつーんだけど」

「野芝さん⁉︎」

「おぉ‼︎そうそう‼︎もしかしてファン?」

「ファンだよ‼︎1回ライブ行った‼︎」

「マジ⁉︎チケット取れねぇじゃん?しかもこの前の対バンhackとか、競争率高すぎ」



なんだか盛り上がってしまった。



彼の名前は齋藤くん。



背が高くて、短髪が似合う爽やかなタイプ。



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