俺様天然男子

齋藤くんはとても詳しかった。



あたしはリ理音んといるから、ちょっと知ってるようなもんで。



浅い知識しかない。



「今度一緒に行く？」

「あー、えっと…」

「あっ、彼氏？」

「うん、ごめん」

「工藤さん可愛いからね。いるとは思ってたけど。まぁ、行きたくなったら言ってよ。俺もフェス仲間は嬉しいからさ」

「ありがとう」



楽しかった休憩が終わり、しっかり働きました。



あたしも行きたいなぁ…。




最近、理音くんが歌ってる姿を見てない…。



マンションでは歌えないし…。



「ただいまー」

「おっかえりー」

「早いねっ‼︎」

「ぎゅーは？」

「んー‼︎」



こうして抱きしめられてることも好きだけど、あたしは歌ってる理音くんも大好きなんだよ？



なんだか…欲求不満になりそう…。



「ねぇ理音くん？」

「なんですかぁ？」

「歌ってるとこ、見たい…」

「生だと…次はフェスだけど？」

「うん、見たい…」

「わかった。お休み調節できる？」



理音くんのためなら希望休入れますよ‼︎