俺様天然男子
昼休みなんか、一生来なきゃいいと思ったのは初めてで。



だけど、時間は勝手に進んでしまう。



お昼、学食の予定だったけど…どうしようかな…。



今の状況で、喉を通る気がしないんだけれど…。



「雛森、お昼どうするの?」

「パン‼︎買って来るから…」

「なら、天気がいいから中庭?あっ、やっぱり読研の部室で」

「わかった。先に行ってて」



ダメだ。



怖いよ…。



「ごめんね、紗雪」

「大丈夫、嵐生と食べる約束したからさ」

「どうしよう、怖い…」

「なんの話かなんて、聞いてみなきゃわかんないじゃん」

「教祖様…」

「コラ、それやめなさい」

「フラれたら慰めてね?」

「ガチャガチャはもうやんないからね」



逃げちゃダメだね。



ちゃんと向き合わなきゃ。



なにも考えずに買ったパンは、焼きそばパンとコロッケパンという、可愛げのかけらもないものだった。



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