俺様天然男子
ふむふむ。



天気によっても持ち物が変わるらしい。



「長靴とか、ポンチョとかね」

「長靴なんて、何年履いてないかわかんない…」

「天気はしっかり調べて行くのをオススメします」

「わかりました、先輩」

「どこのフェス行くの?」



理音くんが出るフェスのことを伝えると、齋藤くんも行くそうだ。



お互い友達と参戦。



「よくチケット取れたね。やっぱりhackファン?」

「うん、いちばん好き」

「さすが女子人気高い」

「そうなの?」

「リトルの顔に釣られる女子と、あの声っしょ。まぁ、最近では久しぶりのいいバンドだと思うけどね。歌は完璧男向けだけど」

「嫌いなの?」

「好きでも嫌いでもない感じ?曲はいいけどね。hackのせいでチケット取れなくなる…。俺は生で見るの初めてだから、楽しみではあるよ」



生で見たら、きっと好きになるよ。



だってね、すっごくカッコいいんだから。



「俺のオススメバンド、知っとく?」

「うん」



休憩時間いっぱい、齋藤くんと話していた。



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