俺様天然男子
遠にお昼を過ぎてから出かけた若者が集まる街。
近くに止めた車から降りて、手を繋いで。
騒がれたくないと言った理音くんは、キャップを被ってその上からフード。
サングラスで目元を隠す。
いや、バレるね、これ。
「由乃、場所わかる?」
「調べたから大丈夫」
「甘いのかなぁ…」
「甘くないのもあるみたいだよ」
「それにしよ」
人気のワッフル屋さんには、少しの行列。
何分並ぶかな…。
「リトじゃない⁉︎」
「えっ、どこ⁉︎」
「あの背の高い…女連れ」
「噂の彼女⁉︎」
ヤバイ。
やっぱりバレてる。
その声は理音くんの耳にも入ったようで、通りに背を向けるようにして立った。
「選択間違ったかな…?」
「いいよ。由乃の顔もバレちゃえばいい」
そんなこと言って‼︎
恥かくのは理音くんなんだからね‼︎
「えっ、hackのリトくん…ですか?」
前に並ぶ女子高生に声をかけられてしまった。
ど、どうしよう…。
「そうだよ」
「うわっ‼︎超ファンですっ‼︎」
「どーもね」
「か、彼女さん…可愛い…ですね‼︎」
「そうでしょ?俺の自慢の彼女なの。ネットに晒さないでね?」
「そんなことしませんっ‼︎あのっ、握手を…」
「はい」
もう、恥ずかしくて顔があげられない…。
完全に『彼女のワガママでここに並ばされてるリトくん』になってるよね…。
近くに止めた車から降りて、手を繋いで。
騒がれたくないと言った理音くんは、キャップを被ってその上からフード。
サングラスで目元を隠す。
いや、バレるね、これ。
「由乃、場所わかる?」
「調べたから大丈夫」
「甘いのかなぁ…」
「甘くないのもあるみたいだよ」
「それにしよ」
人気のワッフル屋さんには、少しの行列。
何分並ぶかな…。
「リトじゃない⁉︎」
「えっ、どこ⁉︎」
「あの背の高い…女連れ」
「噂の彼女⁉︎」
ヤバイ。
やっぱりバレてる。
その声は理音くんの耳にも入ったようで、通りに背を向けるようにして立った。
「選択間違ったかな…?」
「いいよ。由乃の顔もバレちゃえばいい」
そんなこと言って‼︎
恥かくのは理音くんなんだからね‼︎
「えっ、hackのリトくん…ですか?」
前に並ぶ女子高生に声をかけられてしまった。
ど、どうしよう…。
「そうだよ」
「うわっ‼︎超ファンですっ‼︎」
「どーもね」
「か、彼女さん…可愛い…ですね‼︎」
「そうでしょ?俺の自慢の彼女なの。ネットに晒さないでね?」
「そんなことしませんっ‼︎あのっ、握手を…」
「はい」
もう、恥ずかしくて顔があげられない…。
完全に『彼女のワガママでここに並ばされてるリトくん』になってるよね…。