俺様天然男子
久しぶりに抱きしめられると、涙が溢れて止まらなくなった。



「いっぱい悩ませてごめん。冷たくしてごめん。怒ってごめん…。行ってらっしゃいって、いってあげられなくて…ごめんね?」



結局理音くんは優しい。



こんなあたしに、まだ謝って、優しくして。



理音くんの服にしがみついて泣いた。



久しぶりに頭を撫でてくれる感覚。



「ごめんなさいっ、大好きだからっ‼︎離れたくないよぉっ‼︎」



抱っこされて、膝の上に乗せられて。



抱きしめられたらもう…あたしのバカさ加減に更に泣けて来た。



「待ってるよ。行ってらっしゃい」

「うわぁぁぁぁぁん‼︎」

「マジでぇ…もうダメかと思ったぁ〜…」



泣きじゃくり、少し落ち着いても、離れたくない。



頭に何度もキスしてくれる。



「好き…」

「うん、俺もだよ…」

「お風呂、入る…一緒に…」

「準備しようか」



一緒にお風呂に入って、時間も忘れてくっついた。



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