俺様天然男子
なにがどうなったら、そうなるんだろう…。
渡されたマイクを、訳もわからず受け取った。
「俺らも、伊達に楽器持ってる訳じゃねぇからさ」
「うん…?」
「お前が貸してくれたヤツ、かなり練習したんだ。じゃ、頼むぞ、理音」
ちょっと待って‼︎
本気で言ってるの⁉︎
止めるヒマなく始まった演奏は、なかなかの出来だった。
本当に…練習したんだ…。
「理音っ‼︎」
「えっ、あっ…」
歌い出しに気づかず、動揺してしまう。
何度も学校で聴いていたこの曲。
激しい曲。
なんだか…体が…熱くなる。
勝手に声が出ていた。
自分でも、予想できなかった大きな声。
ヤバイ、これ。
ハマる。
バカみたいに、全部、出すみたいに。
目があった嵐生が、ビックリしてる。
その顔が嬉しくて、さらに体が熱くなった。
音を、声を、友達と一緒に吐き出すんだ。
渡されたマイクを、訳もわからず受け取った。
「俺らも、伊達に楽器持ってる訳じゃねぇからさ」
「うん…?」
「お前が貸してくれたヤツ、かなり練習したんだ。じゃ、頼むぞ、理音」
ちょっと待って‼︎
本気で言ってるの⁉︎
止めるヒマなく始まった演奏は、なかなかの出来だった。
本当に…練習したんだ…。
「理音っ‼︎」
「えっ、あっ…」
歌い出しに気づかず、動揺してしまう。
何度も学校で聴いていたこの曲。
激しい曲。
なんだか…体が…熱くなる。
勝手に声が出ていた。
自分でも、予想できなかった大きな声。
ヤバイ、これ。
ハマる。
バカみたいに、全部、出すみたいに。
目があった嵐生が、ビックリしてる。
その顔が嬉しくて、さらに体が熱くなった。
音を、声を、友達と一緒に吐き出すんだ。