俺様天然男子
消えなかった机の落書きも、山口くんが先生に言って交換してもらった。



でも、まぁ…影口というか、堂々と悪口言われてるんだけどねぇ…。



仲良かったなんて、ウソみたいに険悪になっちゃった。



リーダー的存在の愛花が、なにかと突っかかって来るし。



比較的自由な校風でも、やりすぎギャルの愛花は、よく先生に注意されてる。



そのイライラを、こっちにぶつけてくるのはやめてほしい。



クラスの子たちも、愛花とあたしたちのやり取りに『我関せず』って感じだし。



悲しいけど、仕方ない。



考え方が合わないんだから、一緒にいられないよね。



「どこで練習してんの?」

「主に個人練習だ‼︎」

「あははっ‼︎大丈夫なのぉ?」



前よりも、紗雪は楽しそうに笑うようになった。



愛花たちと一緒にいるより、今の方が気楽だと言ってくれて。



紗雪が大好きになった。



来年も、同じクラスがいいな…。



もちろん、理音くんも一緒がいい。



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