俺様天然男子
今日も安定のヘッドホンと読書。



その姿を眺めていたら、愛花が理音くんに近づいた。



えっ、なにする気…?



「あんた、目障り」



そう言ってヘッドホンを奪い取って、床に投げつけた。



愛花を見上げる理音くん。



「デカイだけで、マジで邪魔」

「…………だから?」

「消えてくんない?マジキモい」

「…………」



許せない。



何様なのっ‼︎



助けに入ろうと立ち上がった。



すると、スッと立ち上がった理音くんが、無言で拾い上げたヘッドホン。



「壊れてたら…どうすんの?」

「は?知らないし」

「そっか。高いんだけど、これ」

「そんなことどうでもいいんだけど。マジで目障り」

「俺、なんかした?」

「いるだけで邪魔」

「だったら、俺のいないとこに行ったら?はい、解決。あっ、ヒビ入ってる…」



何事もなかったかのように座り、ヘッドホンをつけた。



か、カッコいい…。



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