俺様天然男子
だけど、その行動は愛花の逆鱗に触れる行動だったようで。



今度は本を奪い取り、ゴミ箱に向かって投げた。



「だから…なにって」

「どっか行けって言ってんだよ‼︎」

「…………うるせぇな。お前がどっか行けよ。ってか、誰だよ、お前。名前知らねぇし、本気でうぜぇんだけど。キモい?俺から言わせりゃ、お前がキモいっつーの」



えっ…。



理音くん…?



今の、誰…?



「理音理音理音理音‼︎落ち着け‼︎愛花、お前やりすぎ‼︎」

「なんなの、山口‼︎あんたもウザいんだけど‼︎なに、紗雪なんかと連んでんの⁉︎」

「あのさ、別に俺のことならなんとでも言っていいけど、俺が誰といるかなんて、愛花に関係ないじゃん。お前、最近おかしいよ」

「お前ら全員キモいからっ‼︎」



そう言って理音くんの机を蹴って、教室を出て行こうとした。



うわぁ…。



さすが山口くん。



愛花、立場ないじゃん。



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