あなたの気持ち☆

この日から
愁汰は、何も話さなくなった。

話しかけでも…
答えてくれない。

お願いだから笑って??
私…笑った愁汰が見たい。

すると、愁汰が口を開いた。

「…なぁ・・・」

私は すぐに返事をした

「何…?」

次の瞬間
思いもしなかった
言葉が愁汰の口から出た。

「俺…死ぬんだろ・・・」

えっ…??
聞いた瞬間
涙が一滴落ちた

「何言ってるの??死なないよ??」
「…隠すなよ…。」

「何も隠してないよ??」

愁汰がガンだなんて…
私の口からは…言えないよ…

「…俺..ガンなんだろ…?」

言葉を失った…

「…何で..そう思うの??」

「俺のオヤジもガンなんだょ。だから何となく...自分もガンだって前々から…気づいてた。」

知ってたの…

「だけど…いざ聞くと...やっぱ辛くなるわ..」

泣くのを我慢しながら
愁汰は凍えで言った。
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