総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜



こんなにかわいい男の子、もし会っていたらきっと覚えているだろうけど……。



「え、えっと……すみません、実は会った記憶がなくて……」



正直に告げると、またかわいい笑顔が返ってくる。



「うん、わかってるから謝らないでいいよ!話したことがある
けど、本当に少しだったし、覚えてなくて当然だよ」



そうなんだ……。



「僕はあの日から、忘れたことはないけど。えへへ」



照れくさそうに頭を掻く仕草に、きゅんと胸が高鳴る。

これが母性本能ってものなのかもしれない……彼、ほんとにかわいい……。

頭の上に、天使の輪がついていてもおかしくないかわいさ。

こんなにかわいい男の子が存在するなんて……。

そう思った時、ひとりの男の子が脳裏をよぎった。


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