総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
そばにいてくれる人
頭が、痛い……。
熱い、苦しいっ……。
「ん……」
息苦しさで、目が覚めた。
一番最初に視界に映ったのは、心配そうに私を見つめている蓮さんの姿だった。
「れん、さん……?」
「起きたか?」
あれ……ここ、どこ……?
一瞬そう思ったけど、すぐに昨日の出来事がフラッシュバックする。
そうだ、私昨日、fatalのみんなと会って、いろいろ知ってしまって、それで……蓮さんに慰めてもらって……。
そのまま寝ちゃったんだと気づいて、慌てて起き上がろうとした。
けれど、身体が驚くほど重く、すぐに体勢が戻ってしまう。
「今日は安静にしとけ」
「えっ……?」
「風邪引いてる」
風邪……?
ああ、だからこんなに身体が重くて、頭が痛いんだっ……。