総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
彼の様子からして、誰かに告げる気は本当にない気がした。
「僕だけが気づいたのかぁ~、ふふっ」
……というか、すごく嬉しそう。
サラのファンだって言っていたけど、そんなふうに言われたことはないから正直うれしい。
私みたいな人間にファンなんて……もったいないなぁ。
「そういえば、舜くんと滝くんは気づいたそぶり見せた?」
「いえ、ふたりにはバレていないと思います」
「じゃあ、僕が一歩リードだね!」
リード……?
いったい何を競っているんだろう?
「……あ」
不思議に思った時、彼は何かを思い出したように声を上げた。