総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜



年下の扱いがうまそうだから、もしかしたらお兄ちゃんかもしれない。



「ほら、布団入って横になってろ」



私を横にして、布団をかけた蓮さん。

学校を休むことは承諾するけど、私にも条件がある。



「れ、蓮さんは学校に行ってください!」



私が休んでからというもの、蓮さんもずっと欠席している。

3年生だから、出席日数とかも大事だろうし……これ以上私のせいで蓮さんに休ませるわけにはいかない。



「俺はいつも休んでるから平気だ」

「だ、ダメです……!蓮さんが行かないなら私が行きます!」



そう言って蓮さんをじっと見つめる。

蓮さんは、困ったように眉間にしわを寄せた後、ため息を吐いた。



「わかったから、由姫は休め」



蓮さんが納得してくれたことに、ほっと一安心する。


< 130 / 252 >

この作品をシェア

pagetop