総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
年下の扱いがうまそうだから、もしかしたらお兄ちゃんかもしれない。
「ほら、布団入って横になってろ」
私を横にして、布団をかけた蓮さん。
学校を休むことは承諾するけど、私にも条件がある。
「れ、蓮さんは学校に行ってください!」
私が休んでからというもの、蓮さんもずっと欠席している。
3年生だから、出席日数とかも大事だろうし……これ以上私のせいで蓮さんに休ませるわけにはいかない。
「俺はいつも休んでるから平気だ」
「だ、ダメです……!蓮さんが行かないなら私が行きます!」
そう言って蓮さんをじっと見つめる。
蓮さんは、困ったように眉間にしわを寄せた後、ため息を吐いた。
「わかったから、由姫は休め」
蓮さんが納得してくれたことに、ほっと一安心する。