総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「冬夜さん、今日はなんかするんですか?」
「うん、ちょっと近況を話し合おうかなって。秋人が来るまで、適当にしてていいよ」
「はい」
fatal唯一の常識人である冬夜さんの言葉に、俺とやよは少し離れたソファに座った。
暇だな……そうだ、ノート綺麗にまとめとこ。
書ききれなかったとことか、書き込んでおかないと……氷高には負けたくないし……!
そう思い、今日のノートを取り出してシャーペンを走らせた。
やよも同じことを考えているのか、必死にノートに書き込んでいる。
そう言えば、由姫と出会ってから成績も上がった気がする。
いつもわからないところをわかりやすく教えてくれるから、わからない箇所がなくなった。
由姫は本当にすごい。
なんでもできるのに鼻にかけないし、優しいし、謙虚だし……あんなによくできた人間はいないと思う。