総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「そういや、この前来たあの女結局なんだったんだよ」
夏目さんが、思い出したように何か話している。
「あー……、例の編入生?」
……え?
冬夜さんの言葉に、俺は手を止めた。
「……由姫のこと、知ってるんですか?」
編入生って……由姫しかいない。
でも、どうして先輩たちが……?
不思議に思って聞いた俺に、真っ先に反応したのは意外にも春季さんだった。
「ゆき?」
何が引っかかったのか、俺たちが呼んだ名前を復唱した春希さん。