総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜

ROUND＊07 変わるものと変わらないもの

変わらない日常

風邪が完治し、蓮さんからも許可をもらった。



「お世話になりました……！」

「無理するなよ。なんかあったら、いつでも俺の家に来ていいからな」

「はいっ」



蓮さんは今日は泊まっていけばいいと行ってくれたけど、さすがにこれ以上ベッドを占領するのは気が引けたので説得して帰宅した。って行っても、家はすぐ隣なんだけどっ……。

数日ぶりに自分のベッドで眠る。ずっと蓮さんがいてくれたからか、少しだけ寂しさを感じた。

夜が明けて、学校に行く支度をする。

ふふっ、久しぶりの学校だ……！

それにしても、昨日寝すぎたせいで今日は早くに目が覚めちゃった。

いつもより少し早く行こうかなと、張り切って用意をする。

７時半ごろに家を出て、学校に向かった。

まだHRが始まる時間より随分早いから、歩いている人も少ない。

少し前に、女の子がふたり並んで歩いているくらい。