総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「ねえ、なんで氷高様、女子寮の前にいたんだろ……!」
……ん?
「誰か待ってるとか!?」
「え?でも氷高様って女子苦手じゃなかった?」
女の子たちの会話に、冷や汗が頰を伝った。。
ま、まさかっ……。
拓ちゃん、女子寮の前で私のこと待ってたり、しないよね……?
でも、氷高様って……拓ちゃんのことな気がするっ……。
念のため、私は女子寮のほうへ向かった。
恐る恐る、木の陰から女子寮を見る。
い、いたっ……!
私の視界に映ったのは、スマホをいじりながら立っている拓ちゃんの姿。
急いで裏側から女子寮の玄関に回り、さも出て来たかのように装って拓ちゃんに近づいた。