総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「うん!もうばっちりだよ!」
「そっか。ならよかった……」
ほっと胸を撫で下ろし、拓ちゃんは私の頭を撫でた。
「あんまり無理するなよ。しんどかったらいつでも言って」
頼ってもいいと言ってくれる人が、たくさんいる。恵まれているなと、自分の環境に感謝したくなった。
いつもありがとう、拓ちゃん……。
……拓ちゃんには、言っておかなきゃ。
fatalのみんなのことと、春ちゃんとのこと……。
「あの……私、拓ちゃんに言わなきゃいけないことがあるの」
「言わなきゃいけないこと?」
「うん。い、いくつか」
生徒会に入ることを話していないのも思い出して、歯切れが悪くなった。