総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
「それで、話って?なんかあったか?」
私の前に座った拓ちゃんが、心配そうにそう聞いてきた。
どこから、話そう……。
少しだけ、コップを握ったまま頭の中で話を整理した。
……いや、深く考えず、そのまま話せばいいんだ。
そう思って、私は恐る恐る話し始めた。
「fatalのみんなに会ったの」
拓ちゃんの表情が、一瞬にして変わる。
私たちの間に、緊張感のようなものが流れて、空気がピリついた。
じっと私の言葉を待ってくれる拓ちゃんに、えへへと笑った。
「拓ちゃんが、言ってたとおりだった」
出来るだけ平気なふりを装ったつもりだったけど、拓ちゃんの表情が今度は悲しげに変わる。