総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
私はなんだかその顔を見てられなくて、視線を下に下げた。
「初めに言ってくれた時……拓ちゃんが言ってることだけを、信じられなくてごめんね」
せっかく教えてくれたのに、信じられなくてごめんなさい。
それを、ずっと謝りたかった。
だって私は、真実を話してくれた拓ちゃんじゃなくて、嘘をついていた春ちゃんを、信じたいと思ってしまったんだから。
拓ちゃんには、失礼なことしちゃったな……。
それなのに……。
「信じられなくて当然だ。謝らなくていい」
拓ちゃんは何も気にしていないとでもいうかのように、優しい言葉をくれる。
「fatalのみんなのことも、春ちゃんのことも……まだ先のことは考えられないけど、ちゃんと受け入れたから」
そう言って、イチゴミルクをごくごくと飲む。