総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜



って、もうひとつ言わなきゃ……!



「そ、それとね……」



再び口を開いた私に、拓ちゃんが「ん?」と首を傾げた。



「生徒会に、入ることになったの……」

「……は?」



拓ちゃんの目はまん丸と開き、口はぽかんと開いている。

お、怒られちゃうかもっ……と、少しだけ身を縮めた。



「断りに行ったんだけど、実は……幹部のひとりに、サラだってバレちゃって……」



今度は声も出ないのか、驚愕したまま固まっている拓ちゃん。



「……変装してたのに、か?」

「うん。すごいよね……骨格でわかったみたい……」

「なんだそいつ……」

「それで、生徒会に入らなかったらサラだってばらすって言われて、そのまま入る形になっちゃって……」



反応が怖かったけど、言えてよかった。

< 174 / 252 >

この作品をシェア

pagetop