総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
って、もうひとつ言わなきゃ……!
「そ、それとね……」
再び口を開いた私に、拓ちゃんが「ん?」と首を傾げた。
「生徒会に、入ることになったの……」
「……は?」
拓ちゃんの目はまん丸と開き、口はぽかんと開いている。
お、怒られちゃうかもっ……と、少しだけ身を縮めた。
「断りに行ったんだけど、実は……幹部のひとりに、サラだってバレちゃって……」
今度は声も出ないのか、驚愕したまま固まっている拓ちゃん。
「……変装してたのに、か?」
「うん。すごいよね……骨格でわかったみたい……」
「なんだそいつ……」
「それで、生徒会に入らなかったらサラだってばらすって言われて、そのまま入る形になっちゃって……」
反応が怖かったけど、言えてよかった。