総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜
肩の荷がどっと降りて、ふぅ……と胸をなでおろす。
「そいつ、南凛太郎か?」
……え?
拓ちゃんの口から出た名前に驚いて今度は私が目を見開いた。
「どうしてわかったの……!?」
幹部とは言ったけど、南くんの名前は一言も出してないのにっ……。
「サラのこと、執念深く探してたやつのひとりだから。しかも……一番やっかい」
「やっかい?」
「俺にまで辿りついた唯一の相手」
「えっ……」
う、嘘……!どうしてそんなことまでわかったんだろうっ……。
拓ちゃんが幼なじみって知ってる人は、fatalにも誰もいないのに……!